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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

 細胞外小胞(EV)は、細胞間で核酸、脂質、タンパク質を輸送することにより、細胞間コミュニケーションを媒介する。この特性により、EVは有望な治療ベクターのベースとされてきた。しかし、EVに搭載されるカーゴの不均一性のため、治療目的のペイロードを持つEVを単離する必要があるが、これは依然として困難である。

 米国、ポルトガル、オランダ、スイスの研究者らは今回、特徴的なCD63膜タンパク質を改変した(E-NoMi)EVを作成し、目的のカーゴを担持しているEVの濃縮を実現した。E-NoMiは、EV膜の内側にmCherryを、EV膜の外側にタグ(3xFLAG)を露出させたCD63を特徴とする (NoMi: NanoLuc outside-mCherry inside)。

 EVE-NoMi-EVへの搭載に向けて、EGFP、Creリコンビナーゼ、CRISPR-Casヌクレアーゼ(SaCas9)などのカーゴタンパク質には、mCherryに高い親和性を持つナノボディ(Nb)タンパク質を融合した [FIGURE 1引用右図参照]。

 カーゴを担持したE-NoMi-EVは、細胞馴化培地からのFLAGタグを介した捕捉により選別し、捕捉後にタバコエッチウイルス(TEV)プロテアーゼ切断部位を用いてE-NoMi-EV表面から3xFLAGタグを除去する。

 さらに、E-NoMi-EVに水疱性口内炎ウイルスG(VSV-G)の融合タンパク質を組み込むことで、カーゴ送達効率が標準的な細胞外小胞の10倍にも及ぶ融合性EVをベースとするベクター(EVV)を作製するに至った。

 E-NoMi-EVVによるカーゴの機能的送達は、2種類のマウス脳モデルin vivoにおいて実証された。

[出典] "Engineering of CD63 Enables Selective Extracellular Vesicle Cargo Loading and Enhanced Payload Delivery" Obuchi W [..] Breyne K. J Extracell Vesicles. 2025-06-17. https://doi.org/10.1002/jev2.70094 [著者所属] Massachusetts General Hospital (USA), MGH and Harvard Medical School, U Coimbra (Portual),  Leiden University Medical Center (Netherlands), U Geneva (Switzerland)
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