CRISPR/Casシステムは植物でも広く利用されているが、長いライフサイクル、複雑な遺伝的背景、高いゲノムヘテロ接合性、そして安定した形質転換の難しさのため、カラマツ(Larix kaempferi (Lamb.) Carr.)への適用は遅れていた。
中国の研究チームは今回、カラマツにおいて、外来DNAの迅速な転写発現、遺伝子発現解析、およびゲノム編集効率の評価を可能にするプロトプラスト一過性形質転換システムを確立した。
さらに、トランスクリプトームとゲノムシークエンシングの比較解析とプロトプラスト一過性形質転換技術を組み合わせることで、カラマツにおいて高活性プロモーターであるLarPE004を同定し、その特性を明らかにすることに成功した。
カラマツのゲノム構造、遺伝子発現特性、およびCRISPR-Cas9ヌクレアーゼの機構に基づき、カラマツ特有のCRISPR-Cas9ゲノム編集システムLarPE004::STU*-Cas9を構築した。
[*] STU: single transcription unit
LarPE004::STU-Cas9は、カラマツにおける単一遺伝子および多重遺伝子ノックアウトの効率的な遺伝子編集を可能にする遺伝子解析および分子育種のための強力な分子操作ツールである。
[出典] "Development and activity evaluation of a highly efficient CRISPR-Cas genome editing system in larch" Zheng X, Ding L, Liu G [..] Zhang T, Zhang Y. Hortic Plant J. 2025-06-19. https://doi.org/10.1016/j.hpj.2025.02.020 [著者所属] Southwest U, U Electronic Science and Technology of China, Agricultural College of Yangzhou U, Yangzhou U, Shanxi U.
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