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[*] 正式名称は予防接種実施諮問委員会(Advisory Committee on Immunization Practives: ACIP)

 RFK Jrがそれまでの委員全員を一斉に解雇解任した後に、ワクチンに対して反対または懐疑を表明していた人物が半数を占める8名を任命したAPICが26日に開催される予定である。その委員会に提示される資料が事前に公開された。その中に「ワクチン防腐剤としてのチメロサール」と題する報告書があった。

 この報告書は、RFK Jrが設立した反ワクチン団体"Chirdren's Health Defence"の前理事長の看護師Lyn Redwood氏が用意したものであり、その引用論文の中に、カリフォルニア大学デービス校のRobert Berman名誉教授が共著者の"Low-level neonatal thimerosal exposure: Long-term consequences in the brain" [Neurotoxicology, 2008] が含まれていた。しかし、Berman氏は、「自分が出版した研究でも、行った研究でも無い」「似たような題名 ("Low-level neonatal thimerosal exposure: further evaluation of altered neurotoxic potential in SJL mice")の共著論文をToxicological Sciences 誌から発表しているが、(引用された趣旨とは)結論が異なっている」と指摘した。
[注] 
Berman氏らのNeurotoxicology 誌刊行論文の正しい題名は"Immunologic and neurodevelopmental susceptibilities of autism"であり、そこでのチサメロールに関する結論は「最近の結果を総合すると、SJLマウスにおけるワクチンレベルのチメロサール注射後の広範な発達神経毒性は示されなかった」である。したがって、書誌情報上もデータ上も、Redwood氏が引用している論文はフェイクであった。

 CDCは、24日になって、Redwood氏の報告書からBerman氏の研究と称する内容に関連するスライドを削除し、その改訂版をウエッブサイトから再公開したが、Berman氏そしてまたはReutersの指摘がされなかったなら、フェイク論文がワクチン外部委員会を罷り通りかねないところであった。

 ただし、CDCスタッフが24日にCDCウェブサイトに別途掲載した報告書は、「チメロサール含有ワクチンと自閉症やその他の神経発達障害との関連を裏付ける証拠はない」としている。また、CDCスタッフの報告書は、「2024-25年のインフルエンザワクチンの95%はチメロサール・フリーであり、2024年にチメロサール含有インフルエンザワクチンを接種した妊婦は0.3%までに低減していた」としている。

 RFK Jr. は2014年に、水銀ベースの防腐剤であるチメロサールが脳障害を引き起こすと主張する本を執筆していた。また、CDC(RFK Jr.)は、Redwood氏を特別公務員として雇用を予定していると報道されている [Tin A. CBS NEWS. 2025-06-25]

[出典] "Exclusive: US CDC vaccine presentation cites study that does not exist, author says" Erman M. Reuters. 2025-06-25. https://www.reuters.com/business/finance/us-cdc-report-shows-no-evidence-linking-thimerosal-containing-vaccines-autism-2025-06-24/
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