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 パーキンソン病(Parkinson's disease: PD)およびレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies: DLB)の一般的な危険因子は、リソソームに存在するグルコセレブロシダーゼ(glucocerebrosidase: GCase)活性を低下させるGBA1のバリアントである。しかし、GBA1バリアントは、それを帯びていてもPDやDLBを発症しない場合がある不完全浸透なバリアントであり、PDおよびDLBの発現に他の遺伝子が寄与していることが示唆されていた。

 ノースウェスタン大学の研究チームは今回、プール型ゲノムワイドCRISPRiスクリーニングを介して、GCase活性を調節する候補因子として、銅代謝MURR1ドメイン含有3(COMMD3)タンパク質をコードする遺伝子を同定した。

 COMMD3タンパク質は、COMMD/コイルドコイルドメイン含有タンパク質22(CCDC22)/CCDC93(CCC)およびコマンダー複合体の構成要素であるが、COMMD3の欠損は、iPS細胞から誘導したミクログリアとニューロンにおいてリソソームのGCaseの活性を低減した。COMMD3タンパク質の欠損が、細胞外小胞を介したリソソームタンパク質の放出を増加させ、エンドリソソームへのタンパク質の送達を阻害し、結果としてリソソーム機能不全を引き起こすのである。

  AMP-PD(Accelerating Medicines Partnership)の全ゲノム配列とUCバイオバンクの全エクソーム配列2種類のコホート(6,166 PDと109,467コントロール)の解析からも、コマンダー遺伝子ファミリーの稀な変異がPDリスクの上昇と関連していることが見出された。

 こうして、COMMD遺伝子および関連複合体は、リソソームのGCase活性を高める治療を補完するPD治療法の標的になり得ることが示唆された。

[出典] "Commander complex regulates lysosomal functionand is implicated in Parkinson’s disease risk" Minakaki G, Safren N [..] Krainc D. Science. 2025-04-10/11. https://doi.org/10.1126/science.adq6650 [著者所属] Northwestern University (Davee Department of Neurology)
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