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 タンパク質および分子バイオマーカーの継続的なモニタリングは、個別化疾患追跡に不可欠であるが、生体内センシングのアプローチは限られている。糖尿病管理に必須のペプチドホルモンであるインスリンのモニタリングも、アンメットニーズである。

 ノースウエスタン大学とトロント大学を主とする研究チームが今回、インスリンレベルの継続的なモニタリングを可能にする電気化学センサーを統合したパッチベースのシステムを報告する。また、1型糖尿病ラットモデルの組織液中のインスリンレベルを測定可能にした、分子振り子センサーを統合した、新しいイオン性ハイドロゲル・マイクロニードル・パッチを報告する。

 この新しいパッチは、双性イオン性ポリカルボキシベタイン・ベースのマイクロニードルパッチであり抗体ベースのインスリン認識要素が安定化させられており、パッチ製造時の紫外線誘発架橋や、FDA標準滅菌にしばしば必要とされるガンマ線照射に耐えることを可能にしている。

 このパッチを利用してラットにおいて、概日リズムの乱れがインスリンレベルに及ぼす影響を調査し、組織液および血漿中のインスリン吸収効率および分布が概日リズムに依存して変化することを発見した。

 このプラットフォームは、生体内でのインスリンの挙動に関する理解を深めるだけでなく、糖尿病管理における個別化された治療戦略としても期待される。

[出典] "Continuous insulin monitoring using an antibody-protecting zwitterionic microneedle patch" GhavamiNejad A, Flynn CD, Geraili A [..] Kelley SO. Nat Biomed Eng. 2025-08-07. https://doi.org/10.1038/s41551-025-01477-7 [所属機関]  Northwestern University (米国), Chan Zuckerberg Biohub Chicago, University of 
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