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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

 光線力学療法によって誘導される免疫原性細胞死は、自家癌ワクチンに繋がっていく可能性を秘めている。しかし、活性酸素種に対する腫瘍の内因性抵抗性または進化的抵抗性により、このアプローチの有効性は制限される。この制限を解除することを目的として、中国とシンガポールの研究チームは今回、NanoCRISPR/HO-1スキャフォールドを用いたHO-1(ヘムオキシゲナーゼ1)の遺伝子編集に基づく遺伝性(heritable)ナノプラットフォームを開発した。
  • このプラットフォームは、主要な免疫細胞に悪影響を与えることなく、腫瘍の活性酸素種に対する寛容性を効果的に排除し、自家ワクチンに対する強力かつ持続的な免疫応答をもたらす。すなわち、腫瘍に自家ワクチンに対する感受性をもたらす。
  • このNanoCRISPRスキャフォールドは、感受性を腫瘍から生じる細胞群へも遺伝させ、悪性腫瘍を活性酸素種感受性表現型へと変換する。
  • さらに、NanoCRISPRスキャフォールド内のアルギニン・グラフト・ポリエチレンイミン (PEI) モジュールとCpGモチーフが、抗原産生を増幅し、T細胞増殖を促進し、癌モデルにおける適応免疫応答を活性化することにより、がんに対する免疫応答の増幅回路の活性(がん-免疫サイクル)を強化する。 
  • メラノーマ・モデルマウスにおいて、特にαPD-L1抗体と併用した場合、転移が抑制され、持続的な免疫記憶が誘導され、今回、がんワクチンへの反応性を向上させる遺伝子編集ナノセラピーの可能性が示された。
[出典]A HO-1 gene knockout using a NanoCRISPR scaffold suppresses metastasis in mouse models” Wang N [..] Liu X, Gong C. Nat Biomed Eng. 2025-10-22. https://doi.org/10.1038/s41551-025-01518-1 [所属] Sichuan University (West China Hospital) (中国), Fudan University (Eye and ENT Hospital), Chinese Academy of Medical Sciences (NHC Key laboratory of Myopia and Related Eye Diseases; Key Laboratory of Myopia and Related Eye Diseases), Shanghai Research Center of Ophthalmology and Optometry, National University of Singapore (Department of Chemistry and The N.1 Institute for Health; Nanomedicine Translational Research Programm ) (シンガポール), Institute of Materials Research and Engineering (A*STAR)
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