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[注] CBE (Cytosine Base Editor); KO (KockOut)
 骨格筋の発達は、筋芽細胞の分化誘導と筋管への融合に依存している。筋芽細胞の分化を制御するメカニズムの解明は、筋肉形成を理解する上で不可欠である。サイトカインシグナル伝達抑制因子2(SOCS2 )がこの過程に関与していることが示唆されているものの、その正確な機能は依然として不明である。南京を拠点とする中国の研究者達が今回、CBEによるSOCS2 の機能解析を試みた。
 マウスC2C12筋芽細胞において、SOCS2 遺伝子の効率的塩基編集(53.0%)を介して、アミノ酸19位に点変異を導入して未熟終止コドンを生成することに成功し、そのモノクローナル細胞株を樹立した。ウエスタンブロット解析により、編集細胞におけるSOCS2タンパク質発現の有意な(P < 0.01)減少と、成長ホルモン受容体(GHR)レベルの上昇が確認された。さらに、免疫蛍光染色により、SOCS2ノックダウン後のGHR発現の増加が検証された。分化アッセイでは、SOCS2ノックアウトがC2C12分化を促進し、筋原性マーカーMyoD1 MyoGMYH1 の発現が有意に(P < 0.01)増加したことが示された。
 プロテオーム配列解析からは、PI3K/AKTおよびmTORシグナル伝達経路における差次的発現タンパク質の濃縮が明らかになった。同様に、ウエスタンブロットから、SOCS2 KOによってAKT、mTOR、および、PI3K、AKT、そしてmTORのリン酸化型の発現が有意に(P < 0.05)増加したことが示された。
 こうして、 SOCS2 KOによって C2C12 の分化が促進され、PI3K/AKT/mTOR シグナル伝達経路が活性化されるという、骨格筋発達の分子制御に関する新たな知見が得られた。
[出典] "Cytosine base editor-mediated SOCS2 knockout promotes C2C12 cell differentiation via the PI3K/AKT/mTOR signaling pathway" Wang Y [..] Cao SX, Li HX. Funct Integr Genomics. 2025-11-06. https://doi.org/10.1007/s10142-025-01754-3 [所属] Nanjing Agricultural University (中国), Institute of Animal Science/Jiangsu Academy of Agricultural Sciences, Jiangsu Province Engineering Research Center of Precision Animal Breeding 
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