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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

 ロシア科学アカデミーInstitute of Gene BiologyのKonstantin Severinov教授が率いるロシアの研究チームが、乳牛の乳腺に生息する細菌であるStreptococcus uberis 由来のコンパクトなCasヌクレアーゼ(SuCas9)を報告している。
 SuCas9は、SpCas9 (1,368 aa/~160kDa)と同じタイプII-A CRISPRシステムに属しているが、1,126 aa/131.78 kDaとよりコンパクトであり、PAMとして新規な配列 5'-NNAAA-3' を認識し、in vitroで効率的にDNAを切断し、ヒト細胞でも活性を示す。
 SuCas9はガイドRNA配列とともに、容量~4.7 kbpのアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターによって容易に送達可能なことから、今後、ゲノム編集ツールボックスを拡充し、バイオテクノロジーや医療への応用が期待される。
[出典] "Streptococcus uberis Cas9—A Compact Type II-A Nuclease Recognizing a Unique PAM and Functional in Human Cells" Vasileva A [..] Severinov K. CRISPR J. 2025-12-19. https://doi.org/10.1177/25731599251404417 [所属] Peter the Great Saint Petersburg Polytechnic University (ロシア), LLC "Biotech Campus", ITMO University, Shemyakin-Ovchinnikov Institute of Bioorganic Chemistry, Institute of Gene Biology/Russian Academy of Science Institution.
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