NHLBI/NIHのJohn F. Tisdale主任研究員とSelami Demirci研究員を責任著者とする Blood Advances 誌刊行論文において, 塩基編集とレンチウイルス形質導入が、SCD治療法として、CRISPR-Cas9編集に勝ることが報告されている。
CD34 +造血幹細胞および前駆細胞(HSPC)のex vivo条件を最適化し、編集したSCD HSPCをブスルファン処理した非照射NOD,B6.SCID Il2rγ−/−KitW41/W41(NBSGW)マウスに注入した。ex vivo解析により、編集と形質導入が成功したことが確認された。
16週目に骨髄分析を行ったところ、すべてのグループで同様なCD45 +細胞の生着が見られた(75%~90%)。競合的移植群では、塩基編集群およびレンチウイルス形質導入群と比較して、B細胞リンパ腫/白血病11Aエンハンサーの編集量が少なかった。二次移植モデルでも同様の結果が得られた。SCD抑制アッセイでは、CRISPR-Cas9編集と比較して、塩基編集群、導入群、競合的移植群において、赤血球鎌状赤血球症の減少が有意に高かったことが示された。
総合して、全ての手法が治療の可能性を示したものの、競合的マウス移植モデルにおいては、塩基編集およびレンチウイルス形質導入がCRISPR-Cas9を介した編集よりも優れた結果を示した。
[出典]
- "Comparative analysis of CRISPR-Cas9, lentiviral transduction, and base editing for sickle cell disease in a murine model" Butt H [..] Tisdal JF, Demirci S. Blood Adv. 2026-01-27. https://doi.org/10.1182/bloodadvances.2025017321 [所属] NHLBI/NIH (米国), NIDDK/NIH, Children's National Hospital, JHU (School of Medicine; Institute for NanoBioTechnology), Broad Institute of MIT and Harvard, Harvard University (Chemistry and Chemical Biology; HHMI), St. Jude Children's Research Hospital, Bluebird Bio Inc
コメント