CRISPR-Casゲノム編集システムの中で、Lachnospiraceae bacterium ND2006由来のLbCas12a(Cpf1)システムは、ガイドRNAが単純でマルチプレックス編集が容易といった特徴を備えている。しかし、ダイズのゲノム編集にあたっては、ダイズが古倍数性の四倍体という複雑なことと、形質転換の難しさのために、LbCas12aによって安定した遺伝性編集を実現することは依然として困難である [*]。
シンジェンタ社の中国と米国の研究者達は今回、LbCas12a編集システムのプロモーター組み合わせを最適化し、初期世代(E0)における編集効率と、後続世代(E1)におけるホモ接合型または二対立遺伝子型変異体の頻度の双方を最大化することに成功した。
シンジェンタ社の中国と米国の研究者達は今回、LbCas12a編集システムのプロモーター組み合わせを最適化し、初期世代(E0)における編集効率と、後続世代(E1)におけるホモ接合型または二対立遺伝子型変異体の頻度の双方を最大化することに成功した。
研究チームは、prAtHSP70-1 (At5G02500)、prAtEF1αA4 (At5G60390)、prGmUbi1 (Glyma.10G251900) を効果的なプロモーターのセットとして同定し、LbCas12a-crRNAの蓄積が特定の閾値を超えることで初めて効率的な標的切断が達成されることを実証した。
こうして、ダイズにおける遺伝性ゲノム編集を促進する戦略が実装されたが、この戦略は他の作物にも広く適用できる可能性がある。
[*] 関連crisp_bio記事
- 2022-04-02 CRISPR/LbCas12aを介したシロイヌナズナにおける遺伝子編集の最適化. https://crisp-bio.blog.jp/archives/28956191.html
- 2025-08-09 [ニュース] 植物ゲノム編集に向けたCRISPR-Cas12aシステムの最適化.https://crisp-bio.blog.jp/archives/39069377.html
- 2026-01-17 一連の発生制御因子を介して, ダイズの迅速かつ効率的な形質転換とCRISPR-Cas9 GEを実現. https://crisp-bio.blog.jp/archives/39999404.html
[出典]
- "Enhancing heritable genome editing in soybean by optimizing promoter combinations for the LbCas12a system" Lv J, Geng L, Shi W [..] Xu J. BMC Plant Biol. 2026-02-14. https://doi.org/10.1186/s12870-026-08336-w [所属] State Key Laboratory of Crop Germplasm Innovation and Molecular Breeding,/Syngenta Biotechnology (China) Co Ltd (中国), Seeds Research/Syngenta Crop Protection/Syngenta Crop Protection LLC (米国)
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