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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

2026-03-22 YolTech社のプレスリリース (2026-03-13) に準拠した更新
 米国FDAは2026年3月13日、α-1アンチトリプシン欠乏症(Alpha-1 Antitrypsin Deficiency:AATD )治療薬として開発中の生体内塩基編集療法YOLT-202の治験薬申請(IND)を承認した。この承認を受けてYolTech社は、現在進行中の医師主導治験に続いて、AATD患者におけるYOLT-202の有効性と安全性を評価するための、非盲検単回投与拡大第2/3相臨床試験を開始する予定である
2026-02-03 YolTech社のプレスリリース (2026-02-19)に準拠した初稿
 AAT欠乏症は、AATをコードする SERPINA1 遺伝子の変異によって引き起こされる常染色体共顕性遺伝疾患であり、最も頻度の高い欠失変異はZ型(Glu342Lys)およびS型(Glu264Val)に由来する。 日本ではS型変異が多く、欧米ではZ型変異が多いとされている。Z型変異の存在によりAAT のミスフォールディングと重合が起こり、重度の AAT欠乏症患者の 95% 以上が ZZ型を帯びている。
 YolTech Therapeutics社は今回、同社開発のアデニン塩基エディター(ABE)であるYOLT-202を、成人のAAT欠乏症患者(ZZ型)2名に単回静脈投与(35 mg, 45 mg)投与し、両患者とも1週目で保護閾値である11μMを超え、特に、45mg投与患者ではAAT値が正常範囲(> 20μM)まで上昇し、新たに生成されAATは正常な構造をとっていた。治療の忍容性は、いずれの用量においても良好であった。

[出典] 
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