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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

 - Massachusetts Eye and Ear- Ocular Genomics Instituteの研究者達によるレビュー
 遺伝性網膜疾患(Inherited retinal diseases : IRD)は、進行性の光受容体変性を特徴とし、視力喪失や失明につながる遺伝的に多様な症候群である。IRDに関連する遺伝子は320を超え、表現型も極めて多様なため、効果的な治療は依然として困難である。近年のゲノム編集、特に CRISPR/Cas に基づく技術の進歩は、正確かつカスタマイズ可能なDNAおよびRNA編集を可能にし、治療アプローチに革命をもたらし、IRD遺伝子治療の可能性が期待されている。
 著者らは今回、非相同末端結合(NHEJ)による遺伝子ノックアウト、デュアルsgRNAを用いたエクソンスキッピング、相同組換え修復(HDR)、塩基編集(BE)、プライム編集(PE)、Cas13を用いたRNA編集、CRISPRa/iによるエピジェネティック制御など、様々なCRISPR戦略のIRDの前臨床モデルへの応用について考察している。その中で、顕性遺伝性疾患および潜性遺伝性疾患に対処するための、対立遺伝子特異的ターゲティング、遺伝子非依存的アプローチ、そして変異非依存的戦略に重点を置いている。また、CEP290関連レーバー先天性黒内障に対するCRISPR遺伝子編集を用いた初のヒト臨床試験 など、最近の臨床マイルストーンについても取り上げている。
 最後に、遺伝子編集システム送達、免疫応答、オフターゲット効果といった重要な課題に加え、改変Casバリアント、スプリットインテインシステム、高度なオフターゲット検出法といった新たな解決策についても考察し、これらの進歩が、CRISPR技術がIRD治療にもたらす変革の可能性を強調し、将来の臨床応用への基盤を築くもの、としている。

[出典]
  • REVIEW "CRISPR as a therapeutic tool for inherited retinal degenerations: Advances, challenges, and future directions" Galdikaite-Braziene E, Krušnauskas R, Henderson E, Bujakowska KM. Mol Aspects Med. 2025-02-16. https://doi.org/10.1016/j.mam.2026.101462 [所属] Ocular Genomics Institute/Massachusetts Eye and Ear
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