NK細胞とT細胞は、固形腫瘍を根絶するために腫瘍に浸潤する必要がある。スタンフォード大学のLivnat Jerby助教授が率いる研究チームは今回、代謝物感知受容体を用いてNK細胞とT細胞を固形腫瘍に動員できるプログラム可能なメカニズムをNature Immunology 誌刊行論文で紹介している。
NK-92細胞を用いたin vivoおよびin vitroでのCRISPR活性化(CRISPRa)スクリーニングにより、GPR183、GPR84、GPR34、GPR18 が乳がんおよび卵巣がんへの浸潤と走化性を高める主要因子として同定された。
これらの受容体は限られた細胞環境で内因的に発現しているが、NK細胞およびT細胞で発現させると、がん細胞から放出される因子への遊走が促進され、NK細胞のトランスクリプトームがリガンド依存的に変化する。
NK細胞、キメラ抗原受容体(CAR)NK細胞、CAR T細胞でGPR183 を発現させると、腫瘍浸潤と制御が促進された。同様に、マウスT細胞でGPR183 を発現させると、免疫能を有するマウスにおける腫瘍の根絶が促進された。
これらのデータは、代謝物センシングを再構築することで、生化学的に誘導された空間的に標的化された細胞を得ることができ、治療介入の新たな可能性が開かれることを示している。
[出典]
- "Engineering NK and T cells with metabolite-sensing receptors to target solid tumors" Kim YM [..] Jerby L. Nat Immunol. 2026-03-23. https://doi.org/10.1038/s41590-026-02473-y [所属] Stanford University School of Medicine (Dept Genetics: Stanford Cancer Institute) (米国), Stanford University (Cancer Biology Program), Chan Zuckerberg Biohub/San Francisco.
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