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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

 近年、ゲノム編集技術としてCRISPR/Casシステムが台頭してきたが、ミトコンドリアや葉緑体ゲノムに対しては、ガイドRNA送達が困難ことから、植物オルガネラゲノムへの応用は依然として限られている。東京大学の有村慎一教授とChang Zhou博士研究員 (現上海交通大学) が今回、シロイヌナズナにおける標的ゲノム編集のためのTALENベースのバイナリーベクターを構築するための、詳細かつ再現性の高いプロトコルを提示している。
 このプロトコル論文では、TALEリピートアレイの構築、MultiSite Gatewayクローニングを用いた核、ミトコンドリア、および葉緑体を標的とするTALEN発現ベクターの作製、そしてそれに続くアグロバクテリウムを介した植物形質転換およびTALENs and Related Technologies遺伝子型判定について解説されている [グラフィカル・オーバービュー引用右図参照]
 このプロトコルにより、統一されたベクター設計戦略を用いてnTALEN、mitoTALEN、およびptpTALENを作製することが可能である。さらに、本プロトコルでは、植物オルガネラゲノムにおける標的型C-to-T塩基編集のためのTALEをベースとするシチジンデアミナーゼ(TALECD)の構築原理についても簡単に概説する。
 本プロトコルは、植物の核およびオルガネラゲノム編集のための柔軟かつ堅牢なフレームワークを提供し、様々な標的遺伝子や実験目的に容易に適用できる。また、モジュール設計になっており、標準的な分子クローニング技術と互換性があることから、植物における精密なゲノム操作を目指す研究室にとって

[出典]
  • "TALENs and Related Technologies for Editing Nuclear and Organellar Genomes in a Model Plant, Arabidopsis thaliana " Zhou C, Arimura S. Bio Protoc. 2026-04-01. https://doi.org/10.21769/BioProtoc.5668 [所属] 東京大学 (植物分子遺伝学研究室)
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