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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

2026-05-20 [ニュース] アフリカ初の遺伝子編集ブドウ、病害と干ばつへの耐性向上へ - ブドウのDNAを編集することで気候変動への耐性を向上させる可能性が見えてきました
[出典] "Africa's First Gene Edited Grapevine Could Boost Disease and Drought Resistance" Africn Genetic Biocontrol Consortium 2026-04-30. 
https://www.genbioconsortium.africa/africas-first-gene-edited-grapevine-could-boost-disease-and-drought-resistance/
2026-04-25 Plant Stress 誌刊行論文に準拠した初稿
 ブドウ(ヨーロッパブドウ:Vitis vinifera L.)栽培は、多様な生物的および非生物的ストレス要因による圧力の増大に直面しています。よく知られているべと病耐性遺伝子6(DOWNY MILDEW RESISTANT 6DMR6)は、植物ホルモンであるサリチル酸(SA)のレベルを調節することで、植物免疫の負の制御因子として機能しますが、最近、DMR6 の不活性化が、トマトとジャガイモの非生物的ストレス耐性(渇水耐性)の向上につながることが明らかになりました。南アフリカStellenbosch UniversityのManuela Campa講師が率いる研究チームは今回、CRISPR/Cas9 GE(ノックアウト)を介して、ブドウにおけるDMR6.1Vvdmr6.1)の機能を検証した。べと病感受性に加えて渇水耐性を評価した。
  • Vvdmr6.1変異体はべと病感受性が低下し、SAレベルが上昇しており、これはSA代謝において知られている役割と一致していました。
  • 水分の制限に対するDMR6の応答を知るために、野生型植物とGE植物を水分不足条件下に置いたところ、GE植物は明確な節水戦略を示し、十分な水分条件下では気孔コンダクタンスを高く維持する一方、水分制限下では気孔を急速に閉じることが、明らかになりました。
  • 水分制限に対するGE植物の反応は、アブシジン酸(ABA)蓄積の著しい増加と、ABA生合成遺伝子(VvNCED1VvNCED3)および抗酸化防御機構(VvSODVvAPXVvSTS)の発現上昇を伴っていました。
 こうしてVvDMR6.1 遺伝子が非生物的ストレス応答と生物的ストレス応答の両方において潜在的な二重の役割を担っていることが示唆されたが、単一の標的遺伝子の編集によって生物的ストレスと非生物的ストレスの双方に対処可能になることは、気候変動に強い作物の開発を促進することになります。

[出典]
  • "CRISPR/Cas9-genome editing identifies the dual role of VvDMR6.1 in downy mildew resistance and response to water limitation in grapevine" Holm CC, Havenga M, Burger JT, Lashbrooke JG, Campa M. Plant Stress. 2026-02-25. https://doi.org/10.1016/j.stress.2026.101306 [所属] Stellenbosch University (南ア), Agricultural Research Council (ARC) Infruitec-Nietvoorbij
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