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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

 生命倫理の認識は文化や宗教によって異なると言われているところ、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構の横山広美教授が責任著者となっているBMC Medical Ethiics 誌刊行論文にて、CRISPR技術と遺伝子編集の応用分野におけるデザイナーベビー、de novo胚生成、遺伝子ドライブによる媒介動物駆除、およびゲノム編集作物の4つのシナリオについて、日本と米国の人々の受け入れ方を調査し、両者に相違があることが、紹介されています。

[詳細]

 調査対象は、日本 1,166人 (女性 582人, 男性584人;20-69歳)と米国人1,000人(女性 504人, 男性496人;20-69歳)であり、調査はいずれも2022年6月13-20日に行われました。
 調査には、各シナリオに対する賛成か反対かの意見に加えて、BMC Medical Ethiics 誌論文の共著者であるHartwig, Ikkatai, TakanashiならびにYokoyamaが2022年に発表したAI分野を対象にした12項目からなるELSIEthical, Legal and Social Issues:倫理的・法的・社会的課題)シートとスコアが利用されました [AI & Society 2022]。また、機械学習を利用して回答者の反応に影響を与える主要な要因が明らかにされました:
  • 両国の回答者が最も懸念していたのはデザイナーベビーであり、次いで、ヒト胚の生成、遺伝子ドライブ、遺伝子編集作物の順でした。
  • 4つのシナリオいずれについても、日本の方が米国より強い懸念を示しました。
  • 年齢がもっと大きな影響要因であり、両国とも高齢者ほど懸念を示す傾向が見られました。
  • 年収で見ると、米国では中間層ほど反対が最も多かったのに対して、日本では年収が高いほど賛成が増えるという違いが見えました。
  • 科学への関心の観点から見ると、中程度の関心を持つ人がゲノム編集に最も反対する傾向があり、高い関心を持つ人は反対が少ない傾向がありました。
  • ELSIの12項目に見られる懸念に大きな変動は見られませんでしたが、米国は「社会的課題」における伝統的・宗教的要因に、日本は「法的課題」における社会や個人に対する説明責任と透明性、そして法律や政策に対する懸念を示す傾向が見られました。
[出典]
  • "From designer babies to edited food: comparing public attitudes toward CRISPR technology and gene editing in Japan and the United States" Matsuyama M, Hartwig T, Yokoyama HM, Kinoshita S, Takanashi N. BMC Med Ethics. 2026-04-25. https://doi.org/10.1186/s12910-026-01459-7 [所属] 東京大学 (生産技術研究所; カブリ数物連携宇宙研究機構/Kavil IPMY; エグゼクティブ・マネジメント・プログラム), German Environmental Agency (ドイツ), 慶應大学 (医学部), 東京理科大学 (科学コミュニケーション学科)
[参考]
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