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 ドイツのルール大学ボーフムに籍を置く研究者達が、CRISPR/Cas13dを利用して、E型肝炎ウイルス(hepatitis E virus:HEV)に対する抗ウイルス戦略を実装し、試験管内でのウイルス複製および粒子産生の抑制を実証したことを、欧州肝臓学会 (EASL)のジャーナル JHEP Reports 誌刊行論文で紹介しています。


[詳細]


 研究チームはまず、HEVゲノムの保存領域を標的とするCRISPR RNA(crRNA)をスクリーニングするためのレポーターアッセイを開発し、堅牢なHEV細胞培養モデルを用いてヒト肝癌細胞における抗ウイルス活性を試験しました。HEV複製をサブゲノムレプリコンを用いて評価し、感染性粒子産生は免疫蛍光法および滴定アッセイによって定量し、in silico 解析で、循環するヒト病原性HEV株を広範囲に標的とできる最小限のcrRNAsセットを同定しました。


 crRNAスクリーニングから、HEVのサブタイプHEV-3を標的とする複数の機能性crRNAが同定されました。その中でORF1を標的とするcrRNAが、ウイルスキャプシドの発現を有意に抑制し(p < 0.01)、HEV感染細胞数を減少させました(p < 0.01)。

 ORF1標的crRNAを組み合わせたCas13dは、HEV複製を強力に抑制し、in vitro での感染性ウイルス産生を著しく低下させました(p < 0.001)。また、3種類のcrRNAsで既知のHEVゲノムの約95%をミスマッチなしでカバーできることが明らかになり、4種類のcrRNAによって100%カバーが達成されました。


[出典] 

  [著者所属機関]

  1. Department of Molecular and Medical Virology, Ruhr University Bochum, Bochum, Germany; Hepatitis E Virus Research Hub (HepE-Hub), Bochum, Germany.

  2. Department of Molecular and Medical Virology, Ruhr University Bochum, Bochum, Germany; Hepatitis E Virus Research Hub (HepE-Hub), Bochum, Germany; Department of Translational and Computational Infection Research (TRACiR), Ruhr University Bochum, Bochum, Germany; European Virus Bioinformatics Center (EVBC), Jena, Germany.

  3. Department of Molecular and Medical Virology, Ruhr University Bochum, Bochum, Germany; Hepatitis E Virus Research Hub (HepE-Hub), Bochum, Germany; German Centre for Infection Research (DZIF), External Partner Site, Bochum, Germany. 

  4. Department of Molecular and Medical Virology, Ruhr University Bochum, Bochum, Germany; Hepatitis E Virus Research Hub (HepE-Hub), Bochum, Germany.

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