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 エンドウ(Pisum sativum L.)は、土壌中の特定の細菌(根粒菌)と共生し、植物に必要な窒素を供給するという天然の肥料工場のように機能します。エンドウは、根粒菌からの化学信号(Nodファクター)を認識するために特殊な受容体を使用します。長年、Sym2と呼ばれていますが未だクローン化されていない謎の遺伝子が、特定のエンドウ品種における微生物パートナーの認識を制御しているのではないかと考えられていました。その中で、PsLykX と呼ばれる候補遺伝子が、共生特異性の高い低いと一致することから謎の遺伝子に合致しているように見えましたが、研究者たちは、この遺伝子が実際にこの重要な共生関係を担っていることを確認するための確固たる証拠を持っていませんでした。
 シリウス科学技術大学の研究者達を主とするロシアの研究チームは今回、CRISPR-Cas9を用いて、一般的なヨーロッパ産エンドウ品種の PsLykX 遺伝子をノックアウトした結果、エンドウの根が、窒素固定細菌が通常繁殖する小さな根粒を形成する能力を完全に失うことを発見しました。
 すなわち、エンドウマメが有益な根粒菌を認識して受け入れる上で、PsLykX が不可欠な役割を果たしていることを示すエビデンスを得ました。
[出典] "CRISPR/Cas9-mediated knockout of PsLykX gene of pea (Pisum sativum L.) leads to loss of symbiotic nodules" Igor Yu Zhuravlev (1) , Anton A Lyakhovets (2) , Andrew G Matveenko (2,3) et al. Transgenic Res. 2026-04-02. https://doi.org/10.1007/s11248-026-00490-z
  1. Center for Genetics and Life Science, Sirius University of Science and Technology, Sochi, Russia, 354340.
  2. Center for Genetics and Life Science, Sirius University of Science and Technology, Sochi, Russia, 354340.
  3. Faculty of Biology, St. Petersburg State University, Saint-Petersburg, Russia.
  4. All-Russia Research Institute for Agricultural Microbiology (ARRIAM), St. Petersburg, Pushkin, Russia, 196608.
  5. 5 N. I. Vavilov All-Russian Institute of Plant Genetic Resources (VIR), St. Petersburg, Russia, 190000.
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