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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

 治療用ゲノム編集には、安全かつ効果的な生体内応用を可能にする、強力で汎用性の高い一過性送達システムが必要です。Boston Children's Hospital / Dana-Farber Cancer Institute / Harvard Medical SchoolのChristian Brendel助教授David A. Williams教授が共同責任著者であるNucleic Acids Research誌刊行論文にて、Cas9リボヌクレオプロテイン(RNP)、Cas9由来のベースエディター(BE)、およびプライムエディター(PE)のタンパク質ベース送達に最適化されたウイルス様粒子(virus-like particle:VLP)プラットフォームをレンチウイルス(LV)から導出したLV-VLP-MA*が紹介されています。[*] MAはレンチウイルス粒子の骨格を形成する構造タンパク質(Gag matrix)を意味します。
 短縮型Gag-Cas9融合バリアントのパネルを系統的に設計することにより、粒子収量を損なうことのない効率的な粒子生成を維持しながら、エディターの組み込み率を最大化するミニマルなMA-Cas9構成を特定しました [Figure 1 -A, B引用下図参照]。
Optimized lentivirus-derived Figure 1
 LV-VLP-MAは、Cas9 RNP、ABE、およびPEの効率的かつ用量依存的な送達を可能にします。
 LV-VLP-MAは、ヒト初代CD34⁺造血幹細胞(HSPC)において複数のゲノム領域にわたる強力なゲノム編集を実現し、様々なサイズと組成比のコンストラクトにおいても一貫した性能を維持します。さらに、原理実証として、LV-VLP-MAの全身投与により、強力な肝臓特異的なPcsk9のin vivo編集が実現し、その結果、血清Pcsk9タンパク質の著しい減少と組織病理学的毒性の検出がないことが確認されました [グラフィカルアブストラクト引用下図参照]。
Optimized lentivirus-derived  GA
 こうして、有効性、柔軟性、および一時的な送達を組み合わせた、プログラム可能でモジュール式のVLPベースのプラットフォームが今回定義され、治療開発のための生体内ゲノム工学の範囲を拡大するに至りました。

[出典] "Optimized lentivirus-derived virus-like particles for efficient delivery of Cas9-based genome editors" Boya Liu (1,2) [..] Christian Brendel (1,2,3,4), David A. Williams (1,2,3,4). Nucleic Acids Res. 2026-05-21. https://doi.org/10.1093/nar/gkag500
  1. Department of Hematology/Oncology, Boston Children’s Hospital, Boston MA 02115, United States
  2. Department of Pediatrics, Harvard Medical School, Boston MA 02115, United States
  3. Department of Pediatric Oncology, Dana-Farber Cancer Institute, Boston MA 02115, United States
  4. Harvard Stem Cell Institute, Harvard University, Boston MA 02115, United States
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