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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

 CRISPR-Cas GEを利用したゲノム編集技術は、標的遺伝子を精密かつ効果的に改変できるツールとして登場し、作物改良においてかつてない可能性をもたらしています。しかし、ゲノム編集作物の商業化に関する現在の規制枠組みの下では、インドを含む多くの国において、編集された系統は「外来遺伝子を含まない(トランスジーンフリー)」ものであることが求められています。インドでは、外来遺伝子を含まないSDN-I(部位特異的ヌクレアーゼI)およびSDN-II(部位特異的ヌクレアーゼII)に分類されるゲノム編集系統のみが商業化を許可されています。
 ジャガイモは、同質四倍体のゲノムを持ち、高いヘテロ接合性を示します。ジャガイモから外来遺伝子(cas9 遺伝子を含む)を、従来の交配や自殖による遺伝的分離を通じて編集系統のゲノムから除去する方法は適切ではありません。なぜなら、この作物のヘテロ接合性ゆえに、優れた遺伝的背景(エリート・バックグラウンド)が損なわれてしまうからです。ジャガイモの個々の種子、すなわち真のジャガイモ種子( true potato seed:TPS)は、親系統とは異なる個体として振る舞い、遺伝的同一性を維持することができません。ジャガイモはクローン(栄養)繁殖性で、塊茎から増えるため、エリート品種の遺伝的背景の中で、他の遺伝子構成を破壊することなく目的の遺伝子だけを改変する技術が必要になります。
 ICAR-Central Potato Research Instituteを主とするインドの研究チームは今回、ジャガイモにおいて外来遺伝子を含まないゲノム編集系統を作出するために実施可能な、いくつかの戦略について論じ、ジャガイモの遺伝的改良における非GMO技術としてのCRISPRの最適な利用法について解説しています。Cas9-sgRNAの複合体(RNP)の形でプロトプラスとに直接トランスフェクションするのが一法です。RNPは細胞内で比較的早期に分解されることもあり、cas9遺伝子が宿主のゲノムに組み込まれるリスクを回避できます。
[出典] Review "Transgene-free genome editing in potato, a clonally propagated crop - strategies and future prospects" Neha Sharma (1) [..]  Ajay Kumar ThakurPhysiol Mol Biol Plants. 2026-06-29.  https://doi.org/10.1007/s12298-026-01787-3
  1. Cell & Molecular Biology Lab, ICAR-Central Potato Research Institute, Shimla, 171 001, HP, India
  2. School of Biological and Environmental Sciences, Shoolini University, Solan, 173 229, HP, India
  3. ICAR-Central Potato Research Institute, Shimla, 171 001, HP, India
  4. Corresponding author
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