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 CRISPR/Cas9を用いたゲノム編集において、エンプレートベクター配列を利用した相同組換え修復(HDR)は、遺伝子への精密な挿入、欠失、または改変を可能にすることから、広く普及してきました。
 スイス連邦工科大学ローザンヌ校の研究チームは今回、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster )の生殖細胞系列におけるゲノム編集に従来のCRISPR/Cas9およびHDR法を用いた際、意図しない高頻度な編集事象が生じることに気づきました。そして、HDR修復に用いたテンプレートのベクターが、意図せずゲノム中に挿入される現象が一般的に起こることをHighly frequent undesired確認したのです [例えば, Fig. 2 A, E引用右図参照]。この「意図した編集とは異なる事象」は、複数のゲノム領域、異なるHDRベクター、および多様なゲノム編集設計において観察されました。
 こうした事象を回避するため、研究チームは、意図しない挿入を持つ個体を容易に識別・排除できる新規HDRテンプレートベクターを開発しました。これにより、該当する個体を排除し、ゲノム編集および修復技術を用いたその後の実験結果の信頼性を確保できるようになりました。
 研究チームはこのように、ゲノム編集の結果を誤って解釈することを防ぐために、HDRを用いたゲノム編集個体においては、テンプレートベクターのゲノムへの組み込みがないか慎重にスクリーニングすることを勧めています。
[出典] "Highly frequent undesired insertional mutagenesis during Drosophila genome editing" Emma Källstig (1,2,3) , Evelyne Ruchti (1,3) , Medha Raman (1), Jamshid Asadzadeh (1), Bernard L Schneider (1,2), Brian D McCabe (1,4). PLoS Genetics 2026-07-09. https://doi.org/10.1371/journal.pgen.1012192 
  1. Brain Mind Institute, EPFL - Swiss Federal Institute of Technology Lausanne, Lausanne, Switzerland.
  2. Bertarelli Platform for Gene Therapy, EPFL - Swiss Federal Institute of Technology, Lausanne, Switzerland.
  3. Contributed equally.
  4. Corresponding author
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