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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

  • [出典} "Unveiling massive numbers of cancer-related urinary-microRNA candidates via nanowires" Yasui T, Yanagida T,~ Kawai T, Baba Y.Baba. Sci Adv 2017 Dec 17.
  • 尿に含まれる細胞外小胞体(extracellular vesicles, EVs)内のmiRNAsは、miRNAsに基づいた疾患の早期診断と時期を得た健康診断に有用な情報を帯びている。しかしこれまでは、尿中のEVsが極めて微量(<0.01 volume %)なため、リキッドバイオプシーへの展開が実現していなかった。
  • 名大、九大、国立がんセンターならびに阪大の研究チームは今回、マイクロ流体デバイスに酸化亜鉛のナノワイヤを埋め込み、解析に十分な量のEV捕捉を実現し、in situでこれまでにない大量(〜1,000種類)のmiRNAsを発見した。成功の鍵は、溶解バッファーの流れに対するポリジメチルシロキサンpoly(dimethylsiloxane) (PDMS) に埋め込んだナノワイアの安定性と、正に帯電したナノワイヤがもたらす静電力によるEVsの捕捉、の2点であった。
  • 尿由来の大量のmiRNAsの中から、泌尿器系癌(膀胱癌と前立腺癌)だけでなく非泌尿器系癌(肺癌、膵臓癌、肝臓癌)のバイオマーカーとして有望なmiRNAsを同定した。マーカとしての判定には1mlの尿で十分である。
  • Fig. 1 ナノワイヤにより静電力で尿中EVsを補足しin situでEV内のmIRNAsを抽出するデバイスの模式図と画像
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  • Fig. 2 miRNAs抽出量の比較(AとB ナノワイヤと超遠心分離の比較;CとD ナノワイヤと市販キットとの比較)
  • Fig. 3 尿からの蓄積(ナノワイヤと超遠心分離の比較)
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  • Fig. 4 癌関連miRNAsのヒートマップ(正常な肺、肺癌、膵臓癌、肝臓癌、膀胱癌、前立腺癌)

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