1.[レビュー]CRISPR/Cas9と共にバイオテクノロジー前進:応用展開と特許の風景
- [出典] Ferreira R, David F, Nielsen J. "Advancing biotechnology with CRISPR/Cas9: recent applications and patent landscape" J Ind Microbiol Biotechnol. 2018 Jan 24.
- CRISPR/Cas9 cuttingからのCasとgRNAの改変・拡張によるCRISPR技術の広がり(下図左 Fig.1);創薬と合成生物学への応用(下図右 Fig.2)
- 代謝工学を介した産業応用 (下図左 Fig.3);特許(CRISPR/Cas9コンポーネント、送達法、そして応用まで成立90件、申請1,300件)を巡るプレーヤー(下図右 Fig.4)や、2つのパテントプール結成など
2.[特許]欧州特許庁(EPO)Broad特許を無効に
- [出典] Service K. ”Broad Institute takes a hit in European CRISPR patent struggle” Science. Jan. 18, 2018 , 3:30 PM;Houldsworth A. "More on the revocation of an EP patent on CRISPR of Broad" Intellectual Property Blog Review. 2018 Jan 26.
- 米国特許商標庁(USTPO)での議論は真核生物のゲノム編集が'obvious'か否かが焦点であったが、欧州での裁定は「ブロード研が2012年12月に米国で出願した特許に含まれていたロックフェラー大学のLuciano Marraffiniが欧州での出願に含まれていない」という手続き上の齟齬による模様。Luciano Marraffiniを発明者に含めるか否かに関するブロード研とロックフェラー大の間の係争は今年1月になって和解に達したが、EPOは結局、ブロード研の米国特許に基づく優先日を認めなかった。
- [出典] Liu Y, Saunders TL, Sisson T, Blackburn R, Ginsberg DS, Day D. "Optimizing CRISPR/Cas9 System to Precisely Model Plasminogen Activator Inhibitor-1 Point Mutations in Mice" bioRxiv. Posted January 26, 2018.
- プラスミノーゲン活性化抑制因子(PAI-1)に組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)結合欠陥とビトロネクチン結合欠陥をもたらす点変異を帯びたモデルマウスを、ssODNをドナーテンプレートとし、PCR-RFLPによるジェのタイピングで、効率よく作出;sgRNAについては、長さと塩基Gの配置を評価して最適化し、ドナーについては長さ、一本鎖または二本鎖、制限酵素部位および既知のSNPを評価した上で、ホスホロチオエートで修飾しPAGEで精製した非対称な相同アームを帯びたssODNを選択;Arg369(CGC)>Ala(GCC)とGln146 の点変異導入を実現;Arg点変異導入の効率は60%に達した;69 bpの間隔の2箇所への点変異導入も可能であったが、変異導入効率は著しく低下した;点変異導入効率は、CRISPRによるDSBと点変異の距離が遠いほど効率が低くなることが明らかになった。
4.Rhodococcus opacus PD630の遺伝子発現調節とゲノム改変を実現するツールキット
- [出典] DeLorenzo DM, Rottinghaus AG, Henson WR, Moon TS. "Molecular toolkit for gene expression control and genome modification in Rhodococcus opacus PD630" ACS Synth Biol. 2018 Jan 24.
- R. Opacus PD630は、リグノセルロース系バイオマスから脂質を高効率で産生し、成育が速く、芳香族化合物を資化する特徴を帯びている。
- プロモーター、プラスミド、抗生物質抵抗性マーカーなどの開発に加えて、CRISPRiを利用した遺伝子発現調節を実現




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