1.[レビュー]ゲノム編集に向けたCRISPR/Cas9技術の開発と応用
  • "Development and application of CRISPR/Cas9 technologies in genomic editing" Cui Z, Renfu Q, Jinfu W (浙江大学). Hum Mol Genet 06 April 2018.
  • ここ2年に渡る塩基編集 (BE)、転写調節、エピゲノム編集、ゲノムワイド・スクリーニング、細胞療法 (免疫細胞、幹細胞)、ヒト胚ゲノム編集におけるCRISPR/Cas9技術の展開をレビューし、今後の課題(編集効率、送達効率)を議論し展望。
2.[レビュー]iPSCsとCRISPR/Cas9の組合せによる遺伝病の分子機構と細胞機序の研究
  • "Genome Editing in Induced Pluripotent Stem Cells using CRISPR/Cas9" Ben Jehuda R., Shemer Y, Binah O.  Stem Cell Rev and Rep 06 April 2018 (14頁;参考文献102編)
  • 免疫、代謝、血液、神経変性、心臓の疾患への展開22例をモデリングの手法ごとに紹介:NHEJを介した遺伝子ノックアウトによるモデル作出と機能回復;ds/ssODNノックインを利用したHDR修復;CRISPRとPiggy-Bacの融合;CRISPRiによる遺伝子発現抑制
3.CRISPR-Cas9システムによる血友病B患者由来のiPSCsのゲノム編集
  • "Targeted genome engineering in human induced pluripotent stem cells from patients with hemophilia B using the CRISPR-Cas9 system" Lyu C, Shen J, Wang R, Gu H, Zhang J, Xue F, Liu X, Liu W, Fu R, Zhang L, Li H, Zhang X, Cheng T, Yang R, Zhang L. Stem Cell Res Ther. 2018 Apr 6;9(1):92.
  • AAVS1遺伝子座を標的とするAAVS1-Cas9-sgRNAプラスミドとe AAVS1-EF1α-F9 cDNA-ピューロマイシンのプラスミドを、患者の末梢血単核細胞由来iPSCsにエレクトロポレーションすることで、全長F9 cDNAをAAVS1遺伝子座へ挿入 (オフターゲット編集非検出)。iPSCから分化させた肝細胞を脾臓注入によりNOD/SCIDマウスに移植
4.[レビュー]バイオテクノロジーと遺伝子治療にブレークスルーをもたらすCRISPR技術の革新
  • "Innovations in CRISPR technology" Brooks AK, Gaj T. Curr Opin Biotechnol. 2018 Apr 4;52:95-101.
  • 新奇CRISPRシステムの発見によるゲノム編集ツールボックスの拡充;既知のCRISPRシステムの改変・拡張 (BE、Cas9変異体、sgRNA最適化など);CRISPRゲノム編集の弱点克服(HITI法など; 非ウイルスによる送達);将来展望 (転写調節、エピゲノム調節、ゲノムワイドスクリーンなど)
5.[特許]過剰発現VEGF-Aを標的とするCas9-gRNAのRNPまたはプラスミドでの送達による眼疾患の治療と予防
  • "Method of Treating or Preventing Eye Disease Using Cas9 Protein and Guide RNA" US 2018/0078620 A1. PubDate 03/22/2018; Inventors - Kim JS, Kim JH, Park SW, Kim K; Assignee - Inst. Basic Science, Seoul National U.
6.CRISPR遺伝子治療のヒト臨床試験が始まろうとしているが、サルで何が起こるかさえよく分かっていない
  • "Rewriting Life: CRISPR trials are about to begin in people—but we still don’t know how well it works in monkeys"  Mullin  E. MIT Technology Review April 11, 2018.
  • CRISPR技術による遺伝子治療はアカデミアでの研究とともに、ベンチャー企業の臨床試験も始まろうとしている。CRISPR Therapeuticsは、βサラセミアの臨床試験を2018年中に欧州で開始する予定であり、また、鎌状赤血球症の臨床試験も計画している。
  • Editas Medicineは、2017年開始の計画より遅れているが、遺伝性の網膜変性疾患Leber先天黒内障の臨床試験を予定している。
  • ヒトに展開する前にCRISPRの安全性と効力を確認する必要があるが、新しい治療法に対してマウスは必ずしもヒトの応答を反映するとは限らない。そこで、サルにおける効率やオフターゲット編集の検証が行われているが、ヒト疾患モデルサルでの検証が望ましい。
  • ヒト疾患モデルサルは、CRISPR技術で然るべきゲノム変異を誘導した胚を代理母に移植することで作出可能であり、その試みも続いている。オレゴン国立霊長類研究センターのJon D. Henneboldは、ヒト疾患モデル作出の基盤となるゲノム編集胚バンクを構築しようとしている。