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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

1.CRISPR/Cas9によるヒト造血細胞株と造血幹細胞・前駆細胞のゲノム編集結果を定量する多用途ツール
  • [出典] "A Versatile Tool for the Quantification of CRISPR/Cas9-Induced Genome Editing Events in Human Hematopoietic Cell Lines and Hematopoietic Stem/Progenitor Cells" Jayavaradhan R, Pillis D, Malik P. J Mol Biol. 2018 May 8.
  • DNA DSB修復 (DDR)パスウエイ3種類、NHEJ、MMEJおよびHDRすべてのゲノム編集結果を初代細胞でもモデル細胞でも容易かつ迅速に定量可能なツールを開発
  • CD45膜表面受容体をコードしATG直下に位置するヒトPTPRC遺伝子の第2エクソンを標的とするgRNAを選択・使用:(NHEJ) indelsが誘導するフレームシフト変異を介したCD45ノックアウトをFACSまたはTIDEアッセイ;(HDR) プロモータを伴わないGFPレポータのノックインをFACSで検出;(MMEJ) Cas9切断サイト周囲の3-bpのマイクロ・ホモロジーに由来する6-bpインフレーム削除結果をTIDEアッセイで検出
  • EBVで形質転換したBリンパ球、K562細胞、CD34陽性初代造血幹細胞・前駆細胞 (HSPC)でDDRの多様性を評価し、DDRパスウエイに関与するタンパク質の作用を、低分子阻害剤を利用して評価
2.RAG1遺伝子変異によるヒト免疫不全症のシリアンハムスターモデルを作出
  • [出典] "Characterization of an N-Terminal Non-Core Domain of RAG1 Gene Disrupted Syrian Hamster Model Generated by CRISPR Cas9"Miao J [..] Toth K, Wang Y, Wang Z. Viruses. 2018 May 6;10(5):243.
  • シリアンハムスター (Mesocricetus auratus)のRAG1N末端non-coreドメインから、CRISPR/Cas9によって86-ntを削除してフレームシフト変異を誘導(下図参照)すると、オーメン(Omenn)症候群の原因となるヒトのRAG1 hypomorphic変異に類似した特徴を示すモデルが得られることを確認。
RAG1
3.CRISPR/Cas9により肥大型心筋症 (HCM)変異を導入したヒト多能性幹細胞から分化誘導した2D/3D hPSC-cardiomyocytes (CMs)  においてHCM治療標的候補を同定
  • [出典] "CRISPR/Cas9 editing in human pluripotent stem cell-cardiomyocytes highlights arrhythmias, hypocontractility, and energy depletion as potential therapeutic targets for hypertrophic cardiomyopathy" Mosquera D[..]Denning C. Eur Heart J. 2018 May 8.
  • MYH7-HCM動物モデルに替わる同質遺伝子系細胞モデルhPSC-CMsを作出し、HCM患者に多く見られるβミオシン重鎖 (β-MHC)をコードするMYH7変異がもたらす表現型と機能の変化を解析 (下図左参照):R453-βMHC変異によりhPSC-CMsにおけるエネルギー枯渇を修復可能なこと、不整脈の薬理学的治療の可能性、新たな診断指標および新奇lncRNAsと遺伝子修飾因子を同定 (下図右参照)
hPSC-CMs-1 hPSC-CMs -2
4.[レビュー]肥満など非感染性栄養病の療法へのCRISPR/Cas9ゲノム編集技術の展開
  • [出典] "CRISPR/Cas9, the Powerful New Genome-Editing Tool for Putative Therapeutics in Obesity" Franco-Torm .J, Salas-Crisostomo M, Rocha NB, Budde H, Machado S, Murillo-Rodríguez E. J Mol Neurosci 2018 May 7.
5.Kindlin-2がmiR-200bを介して乳癌転移における上皮間葉転換 (EMT)を調節する
  • [出典] "The Kindlin-2 regulation of epithelial-to-mesenchymal transition in breast cancer metastasis is mediated through miR-200b" Sossey-Alaoui K, Pluskota E, Szpak D, Schiemann WP,  Plow EF. Sci Rep 2018 May 9.
  • CRISPR/Cas9によるKindlin-2のノックアウトの結果、ヒトMDA-MB-231細胞とマウス4T1細胞において乳癌の転移が有意に阻害された。
  • 上皮間葉転換 (EMT)の主要な調節因子miR-200bがKindlin-2を直接阻害することで、EMTと転移を阻害することも同定。
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