1.塩基編集技術ABEとBEのin vivoでの性能確認とヒト疾患モデルマウス作出
  • [出典] "Efficient generation of mouse models of human diseases via ABE- and BE-mediated base editing" Liu Z [..] Sun Q, Huang X. Nat Commun 2018 June 14.
  • ABE mRNAとsgRNAを1細胞期胚へ同時にマイクロインジェクションすることで、in vivoで、ABEによりin vivoでA-to-G置換効率100%達成できることを確認。
  • アンドロゲン受容体(Ar)遺伝子とホメオボックス D13 (Hoxd13)遺伝子に変異導入し、それぞれアンドロゲン不応症合指症モデルマウスを実現。
  • ABES. aureusBE3 を併用してC-to-TとA-to-Gの多重置換も実現。
  • ABEの特異性を、ディープシーケンシングと全ゲノムシーケンシング(WGS)で確認。
2.[ミニレビュー]アテローム性動脈硬化症ラットモデル開発
  • [出典] "Novel Rat Models for Atherosclerosis" Chen H, Li D, Liu M. Cardiol and Cardiovasc Sciences (2018) 2(2): 29-33.
  • アテローム性動脈硬化症研究と治療法開発に広く利用されているモデルマウスから得られた知見をヒトへ適用することは、難しいことが明らかになっている;CRISPR/Cas9でアポリポ蛋白 E  (Apoe) そしてまたはLDL受容体  (Ldlr)をノックアウトしたモデルラットをレビュー;性差など、モデルマウスでは再現できないヒト・アテローム性動脈硬化症の表現型を再現。
3.CRISPR-SURF多様なCRISPRタイリング・スクリーニング・データから、調節エレメントを発見する
  • [出典] "CRISPR-SURF: Discovering regulatory elements by deconvolution of CRISPR tiling screen data" Hsu JY [..] Bauer DE, Pinello L. bioRxiv 2018 June 13. > Nature Methods. 2018-11-30
  • ゲノム全体を隙間なく埋め尽くすようなsgRNAsを利用したCRISPR-Casシステムによるタイリング・スクリーニングは、タンパク質コーディング遺伝子発現を調節するエレメントの同定に威力を発揮するツールである。
  • CRISPR-SURFは、CRISPR-Casノックアウト・タイリングスクリーニングに限らず、CRISPRiおよびCRISPRaによるタイリングスクリーニングのいずれの結果からも、調節エレメントを1-bpの精度で推定可能とし、Screening Uncharacterized Region Function (SURF)から命名したデータ解析ツールであり、Webサイトで公開済みである。
  • 先行研究から公開されたデータセットをCRISPR-SURFで再解析し、先行研究で実験的に確認された調節エレメントを同定するとともに、クロマチン・アクセサビリティーとエピジェネティック・マークと整合する新たな調節エレメントも発見した。
  • Webサイト:CRISPR-SURF is an interactive framework for the analysis of CRISPR-Cas, CRISPRi, and CRISPRa tiling screen data (下図は2018/06/15にキャプチャしたWebサイト表示画面)CRISPR-SURF
4.CRISPR/Cas9 による細胞株ゲノム編集実験の高速化
  • [出典] "Speed genome editing by transient CRISPR/Cas9 targeting and large DNA fragment deletion" Luo J [..] Liang Y, Zhang L. J Biotechnol. 2018 June 7.
  • CRISPR/Cas9により目的とする変異を帯びたクローンを獲得するにあたり問題となる技術的ボトルネックを、変異体の超高速分離法と高速ジェノタイピングにより解消。
5.[特許]治療薬・診断薬・予防薬などの送達媒体となる脂質ナノ粒子
6.[特許]レーバー先天性黒内障などCEP290遺伝子関連疾患のCRISPR/Cas遺伝子治療
7.[VOICES]CRISPRに関するコメント集
  • [出典] "CRISPR Inspirations" Cell 2018 June 14.
  • Udi Qimron (Tel Aviv University); Dipali Sashital (Iowa State University); Sylvain Moineau (Université Laval); Anita Marchfelder (Universität Ulm); Yan Zhang (University of Michigan); Peter Fineran (University of Otago)