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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

タグ:免疫・療法

 免疫チェックポイント分子を標的とする抗体療法の奏効率は、卵巣がんにおいては不十分である。和歌山県立医大の研究チームは今回、PD-L1標的CRISPR/Cas9をAAV (以下、PD-L1-AAV)を介してマウス卵巣がん由来細胞株ID-8に導入し、その有効性を評価した。PD-L1-AAVの導入に …
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 ナノ粒子を用いた薬物送達システムは、化学療法薬を腫瘍に効果的かつ標的を絞って送達することを可能にし、がん治療に革命をもたらした。その中で、メソポーラスシリコン材料(Mesoporous Silica Nanoparticle: MSN)は、その独自の特性から、薬物送達の有望な候補として浮 …
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2025-04-23 論文責任著者のBleusky投稿へのリンクを文末に追記2025-04-07 初稿 CRISPRエフェクターの片方または両方の末端に核局在シグナル (NLS) 配列を組み込むことは、ゲノム編集を容易にするために広く採用されている戦略である。多様な NLS 配列を持つ CRISPRエフェク …
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 単一遺伝子性免疫疾患における造血幹細胞(HSC)の修正を目的とするガンマレトロウイルスベクター(γRV)による遺伝子治療の臨床試験は、その初期に、有害事象の発生に続き、遺伝子改変造血幹細胞の悪性形質転換が発生し、不安を引き起こした。このリスクは、自己不活性化 …
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 免疫システムは、恒常性を維持し、外部からの脅威に対応するために、高度に特殊化した細胞に依存している。これらの中でも、CD4陽性T細胞コンパートメントは、ほぼ拮抗的な機能を持ち、環境からの刺激に応じて静止状態と活性化状態を切り替えることができるT細胞サブセット …
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