ナチュラルキラー(NK)細胞は、さまざまながん細胞タイプに対して強力な細胞傷害活性を示す。NK 細胞と腫瘍細胞の相互作用の解明は、この50年間で、大きく進歩したが、NK細胞を介した腫瘍細胞の破壊を制御する制御因子はまだ完全には理解されていない。マルセイユを拠点と …
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タグ:免疫・療法
「免疫ゲノムがん進化」仮説から個別化精密医療に向かう
がんの進行は、多様化と選択のプロセス(進化のプロセス)として理解されてきた。免疫系もこの多様化と選択のプロセスに関与し、その過程は、排除 (elimination),平衡 (equilibrium) ならびに逃避 (escape) の連続する三段階からなる「がん免疫編集 (cancer immunoediting …
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[総説] 同種 (他家) キメラ抗原受容体αβ-T細胞の臨床開発
必要なときに迅速に利用できるように製造された同種 (他家) キメラ抗原受容体(CAR)T細胞のバンクは、アクセスしやすく費用対効果の高い細胞療法の可能性を提供する。このため、RNA干渉、タンパク質工学、CRISPR-Casおよび塩基編集ツールを含むゲノム編集、などの細胞工学 …
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造血幹・前駆細胞のin vitro分化に由来する形質細胞様樹状細胞から免疫療法に有用なサブセットを獲得する試み
[注] 形質細胞様樹状細胞(plasmacytoid dendritic cells: pDCs) 1973年に発見された樹状細胞は、免疫の司令塔として位置づけられ、ウイルスの感染など緊急時における免疫応答の誘導,および,定常状態における免疫寛容の維持に重要な役割を担っていることが明らかになって …
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CRISPR-Casスクリーンを介してFOXP3の新たな調節因子を発見し, in vitro 誘導型制御性T細胞による自己免疫療法の可能性を広げた
制御性T細胞(Treg)を発見した阪大免疫学フロンティア研究センター/京大医生物学研究所の坂口 志文教授が率いる研究チームの最新の成果が3月26日付でNature 誌から刊行された。[注] 詳細な日本語解説が阪大免疫学フロンティア研究センター (IFReC)からリリースされている …
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