[背景] 養子細胞療法( adoptive cell therapy, ACT)や免疫チェックポイント阻害療法(immune checkpoint blockade, ICB)などの免疫療法は、特定のがん治療において画期的臨床効果を示している。CD8+ T細胞は、細胞傷害性顆粒を放出し、炎症性サイトカインを産生すること …
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タグ:免疫・療法
腫瘍全体のRNAスプライシング異常から, 治療標的となり得るネオ抗原を生成される
ネオ抗原 (neoantigen) は、がん細胞に特有な遺伝子変異に由来する正常細胞には存在しない新たな (neo) 抗原 (antigen)であり、がんの精密医療/個別化医療の標的になりうる。ネオ抗原上のエピトープはneotpitopeと呼ばれる。 今回、UCSF脳神経外科の岡田秀穂教授とJosepf …
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シングルセル免疫老化時計を定義し, 感染症およびワクチン接種に対する反応の個人差を明らかに
加齢はヒトの免疫系に大きな影響を及ぼし、免疫細胞の応答性の低下と、不適切な全身性炎症の増加(“inflammaging”/炎症老化)という2つの主要な機能的結果をもたらす。その結果、外的あるいは内的な負荷に対する防御能力が低下し、動脈硬化や神経変性疾患など、炎症に起 …
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DGKα/ζをCRISPR/Cas9でノックアウトすると, 卵巣がんにおけるTAG-72 CAR-T細胞の抗腫瘍活性が改善される
卵巣癌のような固形癌に対するCAR-T細胞は、腫瘍の不均一性や腫瘍微小環境(TME)における免疫抑制による課題に直面しており、CAR-T細胞療法の有効性をさらに高める新たなアプローチが求められている。T細胞療法において、チェックポイント分子を阻害することは、疲弊を克 …
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ゲノムワイドCRISPRスクリーニングにより、KRAS-またはBRAF-変異大腸がんの有効な治療標的としてヒストン脱メチル化酵素のPHF8を同定
大腸がん(colorectal cancer: CRC)で高頻度に見られるKRAS 遺伝子とBRAF 遺伝子の変異は強力な発がん性を帯び、MAPK/ERKパスウエイの活性化を介して、免疫療法を含む様々ながん療法に対する耐性をもたらす。中国の研究チームは今回、CRISPR-Cas9 KOレンチウイルス・ライ …
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