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論文・記事紹介:CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム工学, エピゲノム工学, 代謝工学/遺伝子治療, 分子診断/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野); タンパク質工学;情報資源・生物資源;新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症;研究公正

タグ:塩基編集

[注] この研究成果については、広島大学により詳細な日本語解説が用意されている [出典 1 参照]。このブログ記事のタイトルも、出典1から引用に準拠塩基エディターCBEに伴う意図しないRNA編集(RNAオフターゲット)を分析する「Pipeline for CRISPR-induced Transcriptome-wi …
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 YolTech Therapeutics社は、ヘテロ接合性家族性高コレステロール血症(HeFH)の単回治療を目的とした生体内塩基編集剤YOLT-101の医師主導治験(NCT06458010)[*] から得られた有望な中間臨床データを発表し、アカデミアと共著でプレプリントサーバーmedRxiv に投稿した。 …
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 塩基編集酵素が優先的に標的とするDNA配列を特定することは、APOBEC、AID、およびその他のCRISPR-Cas9塩基編集酵素が細胞内でどのようにDNAを編集するかを理解することで、編集効率を向上させていくために、重要である。カリフォルニア大学アーバイン校の研究チームは今回 …
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 Cas9ヌクレアーゼの進化的祖先であるRNA誘導エンドヌクレアーゼIscB [*1]は、そのコンパクトなサイズと生体内送達への適合性から、ゲノム編集の新たなツールとして注目を集めている。しかし、真核細胞におけるIscBの編集効率の低さが、部位特異的で精密なヒトゲノム編集へ …
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[注] 復帰変異 (revertant/reversion mutation: RM) は、一次変異に対して、一次変異を野生型に復帰させる変異や、一次変異による表現型の改変を補償するような変異を意味する。今回紹介論文は後者のRMを嚢胞性線維症(CF)の遺伝子治療に適用した報告である。2025-04-29 …
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