CRISPR-Cas9 は、高い特異性が求められるsgRNAをプログラムすることで、ゲノム工学に革命を起こした。しかし、ガイドRNAがオン/オフターゲットDNA配列の識別を裏付ける正確な分子メカニズムの理解は未だ不十分である。 ボストンとフィラデルフィアの研究チームが今回、高 …
続きを読む
タグ:構造解析
CRISPR-Cas12aの極めて柔軟なドメインが, Rループの形成を誘導し, 非標的鎖に続く標的鎖の切断に向けてRuvCのコンフォメーションをリセットする
テキサス大学オースティン校とカリフォルニア大学リバーサイド校の研究チームは今回、コンパクトな Cas12a内のRループ形成によって標的DNAの認識とヌクレアーゼ活性化が実現する構造基盤を明らかにすること目的として、クライオ電顕法により、野生型 Acidaminococcus sp. C …
続きを読む
CRISPR-Casλ2による標的DNA切断とガイドRNAプロセシングの構造基盤
Cas9やCas12をはじめとするRNAガイド型CRISPR-Casヌクレアーゼが、汎用性の高いゲノム工学ツールとして広く用いられている。多様なCRISPR-Casエフェクターの中でも、最近ファージゲノムにコードされるミニチュアV型エフェクターとして同定されたCRISPR-Casλ [*1] は、哺 …
続きを読む
I-B型CASTにおけるTnsCの重合化とトランスポザーゼリクルートの構造基盤
[注] CAST (CRISPR-associated transposons / CRISPR関連トランスポゾン) CASTシステムは、部位特異的トランスポゾンDNA挿入に、RNA誘導型ターゲティング・モジュールとしてCRISPR-Casシステムを採用している。その中でI型CASTは、ガイドRNAに結合したカスケード複合体とト …
続きを読む
パーキンソン病に関与するタンパク質PINK1のミトコンドリア結合状態の構造が解かれ, PINK1を標的とする創薬への手がかりが得られた
[注] パーキンソン病は、診断に数年、時には数十年かかり、一般に安静時振戦を伴うが、認知障害、言語障害、体温調節障害、視力障害など40近い症状がある。その中で、40歳以下で発症するパーキンソン病を若年性または早期発症型パーキンソン病と呼ぶ。細胞のエネルギー生産工 …
続きを読む