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科学分野の比較的新しい論文と記事を記録しておくサイト: 主に、CRISPR生物学・技術開発・応用 (ゲノム編集, エピゲノム編集, 遺伝子治療, 分子診断/代謝工学, 合成生物学/進化, がん, 免疫, 老化, 育種 - 結果的に生物が関わる全分野) の観点から選択し、時折、タンパク質工学、情報資源・生物資源、新型コロナウイルスの起源・ワクチン・後遺症、機械学習・AIや研究公正からも選択

タグ:老化

 2020年、アルツハイマー病(AD)の画期的なバイオマーカー'p-Tau217'が報告された。スウェーデンのルンド大学のオスカー・ハンソンら、スエーデン、米国、コロンビア、英国、およびドイツの国際共同研究チームによる先駆的な研究によるもので、3つコホートから選ばれた1402 …
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 老化はゲノム全体の DNA メチル化(DNA methylation: DNAm)の状況の変化に反映されることが、生物学的年齢を測るエピジェネティック・クロック(epigenetic clock: EC)の基礎になっている。しかし、これらのエピジェネティック修飾がどのように制御され、老化プロセスに …
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 暦年齢(chronological age)と推定脳年齢の差で定義される脳年齢ギャップ(Brain Age Gαp: BAG)は、脳の健康の有望なマーカーである。しかし、脳の老化の遺伝子構造と信頼できる治療標的は、まだ十分に理解されていない。 中国の杭州と北京の研究者にイスラエルの情報 …
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 ヒトの寿命は、遺伝因子と環境因子のそれぞれ、およびそれらの相互作用の影響を受ける複雑な形質である。これまでの研究によると、遺伝が長寿の遺伝率の10%以下 [Genetics, 2018] あるいは25% [Ageing Res Rev, 2017] を占めている。早死あるいは長寿に関与する遺伝子変 …
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 女性は男性より長生きで、生物学的には認知機能の老化も少ない [*] 。X染色体は性差をもたらしており、女性は不活性なサイレントX染色体(Xi)と活性なX染色体(Xa)を持っているのに対し、男性はXaしか持っていない。従って、サイレントXi遺伝子の再活性化が性差に寄与し …
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