作物育種の第一の目標は、収量を増やし、病害抵抗性を改善することである。しかし、抵抗性と収量のシグナル伝達経路が拮抗的に制御される「トレードオフ」機構は、この両方を同時に達成することを困難にしている。 瀋陽農業大学のYuan Hu Xuanらの研究チームは以前 [Plant …
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液胞インベルターゼ遺伝子SlVIが, トマトの糖代謝と収穫後の果実品質およびストレス耐性を調節する
糖はシグナル伝達分子として働き、様々な成長過程を調節し、植物の様々な非生物的および生物的ストレスに対する耐性を高める。さらに、糖は多肉質果樹の収穫後の風味にも寄与する。しかし、糖代謝の調節とそれが植物の成長、果実の成熟、収穫後の品質、ストレス耐性に及ぼ …
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トウモロコシによるグアイアシル由来のアルコールを豊富に含むリグニンオイル産生をCRISPR/Cas9遺伝子編集を介して実現
高付加価値化学物質の持続可能な生産に向けたリグノセルロース系バイオマスの価値向上において、フェノール系バイオポリマーであるリグニンの複雑さが課題になっている。ベルギーを主とする研究チームが、トウモロコシのリグニン生合成における主要遺伝子であるp-COUMAROYL …
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[総説] CRISPR/Cas9システムを用いたイネ粒大の遺伝的改良
イネの粒の大きさは、収量と品質の双方に影響することから、イネの遺伝子改良の重要なターゲットとなっている。この総説では、中国の研究チームが、既知の粒径関連遺伝子と粒径改変のためのCRISPR/Cas9の利用について要約し、イネの粒径改良へのCRISPR/Cas9の応用の可能性 …
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Cas9 RNPをパーティクルガンで打ち込むiPB-RNP法を利用して, ダイズのβ-アミリン合成酵素遺伝子座の効率的機能解析を実現
[注] iPB-RNP (in planta bombardment-ribonucleoprotein) [* 本投稿末尾のcrisp_bio関連記事参照] ダイズ [Glycine max (L.) Merril]に含まれるトリテルペノイドサポニンであるサポニン(soyasaponins)は、大豆食品の後味の渋みの原因であり、ダイズ種子から完全に除去 …
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